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欧旅行10日目(クラクフ) [旅行の記録(宿泊)]

IMG_2928.jpgIMG_2930.jpg ホテルポレラは3人部屋と1人部屋の2部屋手配だったので、荷物は全て3人部屋に置き寝るときだけ私独りシングルへ。部屋に冷蔵庫はないのでベランダにビールを出しておけばキンキンに冷える。が部屋内はオイルヒーターがガンガンきいて暖かいのでグッスリ就寝。独りだから本当によく寝ちゃったんだけど今日は朝早いから急いで起きてシャワー浴びて息子達を起こす!



IMG_2902.jpgIMG_2818.jpg 今日はオシフィエンチム(=アウシュビッツ)で日本語ガイド中谷さんの解説を聞く日。アウシュビッツの入場棟前8:50に集合なのでクラクフ発7:10のバスに乗らなくてはいけない。朝ごはんをパスしていそいそバスターミナルに着いたらチケット売り場は7時オープン、慌てちゃってすぐそこにいたミニバスに乗り込んで90分、バタバタオシフィエンチムに向かった。曇天でとても寒くて身も凍るような感じがする。荷物を預けて極寒の中待ってたら中谷さんに無事お会いでき、日本人の方15名くらいで一緒にアウシュビッツ見学が開始となった。

DSC_3737.jpgDSC_1157.jpg 中谷さんの話が聞けるイヤホンガイドを借りてまず入口「働けば自由になる」(はたらけばじゆうになる、独: Arbeit macht frei)へ。誰もが一度は見たことのある有名な門は思っていたよりもアッサリさりげなく、自然にそこにある。ここが強制収容所への入口だ。決して自由になることのない世界への入口の門を潜り抜けていく。

DSC_1162.jpgDSC_1180.jpgDSC_3740.jpg 大晦日の今日は冬だから当然寒い。ずっと小雨が降り続いてるので半端ない寒さだ。収容された方が無事冬を越せるわけないということを、この我が身体で実感する。ここは当然だけど今となってはただレンガの建物が並んで立っているだけだ。歩いて歩いて実際に建物の中に入って中谷さんの話を聞いて徐々に色々なものが見え始めてくる。

IMG_2835.jpgIMG_2840.jpg ひとつひとつ、中谷さんの話を聞きながら歩いて見ていく。色々本を読んでいるので見たことはあるものでも、中谷さんの話を聞いて初めて知ることばかりだった。戦争の経過と流れ、収容所の成立と現実・実態、ここで行われていたこと、ユダヤ人の担わされた役割、などを大きな流れで説明してもらう。ひとつひとつのエピソードも、政治や当時の時代背景も全部ひっくるめた説明を聞けて、私の見方がガラッと変わっていく。中谷さんのお話を聞けて本当に良かった。

IMG_2826.jpgIMG_2837.jpg 実はここの博物館は14歳以下の見学を推奨していない。実際中谷さんもうちの息子くらいじゃひとつも理解できないだろう、という話をされていた。全くその通りだと私も思う。
 特にうちの息子達は本を読まないから歴史を知らないし興味もない。だから別にここに「連れてこなくてもいい」かもしれないし、「子供に刺激が強いから見せなくていい」かもしれない。でも今回この旅で私は「アウシュビッツに行かない」という選択は無かったし、当然息子達も一緒に来る気持ちはブレなかった。
 興味がなくて「ママに付き合ってなんかこんなとこ行ったよー」だけの感覚でむしろいいと思った。私は子供に「旅育」なんて考えたこともない。いつも私の旅行に彼らを付き合わせてるだけで、私が行きたいから連れてきてるだけだ。だから「アウシュビッツで学んでね」なんてことも思っちゃいない。
 ただ思うのは、いつかもう少し彼らが大人になった時「ここに行ったことを思いだしてみて」ということ。そしてその時ほーんの少しでもいいから感じたことを思い出して、考えてみて、ということ。それが大人になった時、もしかしたら自分の力になるかもしれない。
 何も考えない鈍ちゃん長男君の心の片隅に、少しでも足跡ついたかな。自分と同じ位の少年の写真を見て何か思っただろうか。

DSC_3744.jpgDSC_3747.jpgIMG_2876.jpgDSC_1193.jpg 第一収容所のガス室や処刑台をみてから、今度はシャトルバスで3キロ離れたビルケナウ第二収容所へ。
 ここも今はただ、遺跡のように建屋と有刺鉄線と引き込まれた線路が遺るただただ広い広野だ。「アンネの日記」を夢中で読んだのは私が小学校4年生、今の次男坊の年齢の時だ。
 その20年後の30歳の時にどうしても行きたいと独りでアムステルダムの隠れ家に行き、30年後の今こうやってビルケナウに来ることが出来た。
 本で読んで想像していたのと同じようで、全く違うようで。アムスの隠れ家はその狭さにとっても驚いた記憶があるけれど、ここはただただそこに建物があるだけだ。中谷さんの説明を聞きながら自分の想像力で考えてみるけれど、なかなか当時の実感は出来ない。
 ただただ突き刺さるような寒さに心が滅入る。寒い季節にここを訪れられたので当時の厳しい状況だけは容易に想像できるけれど。

IMG_2898.jpgDSC_3752.jpg 帰りのバスは12:10発でそれを逃すと90分バスが無い。アウシュビッツ博物館の周囲にはカフェが何件かあるだけなので私達は中谷さんのお話の途中でクラクフに戻ることにした。ここは寒すぎる。
 超満員のバスはアウシュビッツ博物館帰は思えない陽気なファラン達の話声で大賑わいで次男坊が「悲しいとこみたから逆に大騒ぎしてるんじゃない?」なんて言う。マイペース息子達は博物館のことなどコロっと忘れ「お腹すいた」しか言わないバス車内。14時前に駅に着いたら昨日の寿司屋でおにぎり買おう~と思ったけどなくて、超高価な寿司の握りをご購入。パクパク大満足でニコ、お財布は涙(笑)。

IMG_2917.jpgIMG_2924.jpgIMG_2921.jpg とにかく空腹&のどの渇きを何とかするため駅近くのレストラン(名前失念)に入る。大晦日なので混み混みの中最後の1席に座れて乾杯。ハッシュドビーフやスープ、アップルパイ&ビール全部美味しい。そして安くてもりもり食べても3000円位。食べたら息子達は疲れたからホテルに行きたいと主張するのでエビィとホテルへ。私は16時半にホテル戻るね~と約束して旧市街&ガジミエーシュ地区をおばさんぽに行く。

IMG_2937.jpgIMG_2961.jpgDSC_1222.jpgDSC_1209.jpgDSC_1202.jpg どこに寄るわけでもないのでフラフラ歩く。どこ切り取っても映える景色。ポーランド食器がとっても可愛いのでいくらでも欲しいけど無事持ち帰る自信ないし…しかも結構よいお値段なのでウインドウショッピングだけ。
 歩いてると徐々に雨が強くなり、暗くなり、そして大晦日なだけあって閉店するお店が増えてきた。目の前でスタバやKFCがクローズしたので気持ちが焦ってくる! 今日も夕飯食べられない、もしや大晦日に部屋マックか(涙)?

IMG_2972.jpgIMG_2969.jpg 一旦部屋に戻って男3人と一緒に夕飯に行くことにするがやはり!どこもかしこも予約ないとダメだし、閉まり始めてて夕飯難民になりかける我ら。織物会館のお土産ショップまで17時閉店だという。ガガーンと焦りつつ初日に行った「Gospoda Koko」に行ってみる。そうしたら何とか無事営業しててようやく夕飯を座ってお店で食べられることに。初日に感動した通り、スープやサラダとメインで500円! ビールは300円! 豪華ではないけど無事大晦日にお店で食べられて大満足だけど、20時には出てね、と言われたのでいそいそ退店。

DSC_1220.jpgDSC_1216.jpgIMG_2999.jpg もうどこも入れなそうな状態なので中央広場を冷かしながらおとなしくホテルの部屋へ。息子達はもう寝るというので寝かしつけ、もう一度エビィと外に飲みに行くけど…本当に入れる店が無くて撃沈。
 30分位くるくる回ったけど断念してシュラスコを購入して部屋飲みすることにした。そんな年越し。
 と部屋に戻ったら次男坊が大泣きしていた。もう寝たい長男君がスマホを見てる次男坊に「スマホ見てるな、寝ろ」と喧嘩ふっかけて、次男坊のスマホを取り上げて投げたら画面が割れちゃっただと。まぁくだらない兄弟喧嘩が勃発してたってわけだ。大泣き次男坊をヨシよししつつ、長男君を叱りつつ~の年越し、ハッピーニューイヤーwith涙涙! エビィファミリー旅行&2018ラストナイトは兄弟大喧嘩で迎えました(笑)。
 クラクフでの年越し、より思い出深くなったわねー(棒)。

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